2013-12-02

ヒトゲノム完全解読から10年

今年は、ヒトゲノム解読プロジェクトに関わった先生方にお会いする機会が何度もありました。パイオニアの言葉はひとつひとつ重みがあり、刺激的でした。穏やかな眼差しに、力をいただいたこともしばしばでした。このお仕事の結果を、近々みなさまにご紹介できるのが楽しみです。

さて、先日、読売新聞社主催のシンポジウム「医療を変える遺伝子革命」を聴きに行きました。いつも大変お世話になっているお二人の先生方、久保充明先生(オーダメイド医療実現化プロジェクトのリーダー)と武藤香織さん(東京大学医科学研究所教授)のお話、とてもわかりやすくて素晴らしかったです。


ヒトゲノム完全解読から今年で10年。誰も想像しなかったぐらい研究が進み、技術やインフラ面も飛躍的に進歩し、倫理問題の議論もかなり具体的になってきました。ところが、この「進歩」が一般の皆さまには全然伝わってない。その点は、10年前と状況は全然変わってない。この事実を、今日、改めて突きつけられた感じがしました。やっぱり一般の方にとっては、「ゲノムって何?!」ですよね。


「これからやることはいっぱいあるぞ」と、気持ちを引き締めて表へ出たら、街路樹のユリノキの黄色い葉があたたかい灯のようでした。


2013-11-25

「ユリノキ合唱団」を立ち上げました

このたび、女声合唱団「ユリノキ合唱団」を立ち上げました! ご一緒に楽しく歌ってくださる団員を募集しています。年齢も経験も問いません。「合唱は初めて」という方が半分以上ですので、ゆっくり音取りをしながら、和気藹々と進めたいと思います! フランス近代の作品を中心に練習する予定です。

詳細はユリノキ合唱団のブログをご覧ください。
http://yurinokichorus.blogspot.jp/

2013-10-16

六所の森クラシックコンサート

10月6日、世田谷区赤堤にある六所神社で行われた「六所の森クラシックコンサート」に出演させていただきました。ヴァイオリニストの池澤卓朗くん率いるアンサンブルで、私にとっては初めて共演させていただく方ばかり。さらに、神社の神楽殿で演奏させていただくのも、コンサート前にお祓いをしていただくのも、蚊取り線香の煙が立ち込める中でピアノを弾くのも初めて! 楽屋で神主さんとお喋りさせていただくのも初めてでした(笑)。とにかく、一日中わくわくしていました。

 日没とともに始まったコンサート。前半は弦楽四重奏。あたりが暗くなると気温も下がり、会場のかがり火の温かさが感じられます。後半はコントラバスの小豆畑知加ちゃんと私が参戦して、映画音楽や懐かしいポピュラー音楽、そしてウィンナワルツを演奏しました。最後は、六所の森で演奏する「ウィーンの森の物語」。頬をなでる夜風が心地よく、ワルツのリズムに乗ってふわーっとした気持ちになりました。
 アンコールは「ラデツキー行進曲」。そして会場の皆様とご一緒に「上を向いて歩こう」。舞台の上から見ると、430席の椅子は完全に満席。さらに立ち見の方が優に100人はいらっしゃいました。境内を埋め尽くす大勢のお客様の歌声に包まれて、素敵な夜となりました。
主催の「六所の森の会」の皆様には大変親切にしていただいて、会場入りから打ち上げまで、本当に楽しい時間でした。100人を超すボランティアスタッフの方々の細やかな心遣いで成り立っている、あたたかいイベントでした。地域の強いネットワーク力を目の当たりしにて、とても刺激を受けました! 左の写真は、共演者の皆さんと。

2013-09-03

第3回チャリティ・ガラ・コンサートの模様

今年の3月に司会をさせていただいた第3回チャリティ・ガラ・コンサートの模様が、シアターテレビジョン(スカパーch.262)で放映されています。9月も繰り返し流れるそうですので、もしよろしければご覧くださいませ。

2013-08-26

夏のコンサート その2 「真夏の夜のリクエストコンサート」

8月18日は「真夏の夜のリクエストコンサート」。日頃のご愛顧に感謝して、お客様のリクエストで曲目を決めました! 私にとって、リクエストコンサートは初の試み。準備段階からわくわくしていました。

というのも、リクエストだけでなく、お客様の思い出や、曲に対する思いが書かれたメールやFAXをたくさんいただいていたからです。こちらからご提案した【候補曲】の数が多かったため、「選べなくて眠れませんでした」とか「昨日一晩考えちゃった」というお声も(笑)。みなさまの貴重なご投票、ありがとうございました。
まず1曲めは「帰れソレントへ」。2台のヴァイオリンの美しい音色が響くと、お客様の笑顔が広がるのが舞台から見えて、感激しました。村津瑠紀さん、荒井友美さんのデュエットは、音が溶け合って本当に素敵でした。

プログラムは、クラシック、映画音楽、ジャズ、ラテン、シャンソン、タンゴ、日本の歌など、色々なジャンルから少しずつ。ちなみにリクエストの第1位は「慕情」でした。こちらはソプラノの駒井ゆり子さんに歌っていただきました。やっぱり何度聴いても、名曲ですね。

タンゴはもちろん、駒井さんの得意技・ピアニカに入っていただいて、熱く盛り上がりました。曲は、リクエストのお声が多かった「真珠取りの歌」と「ラ・クンパルシータ」。プログラムの最後は、池田孝祐さんに加わっていただいてヴァイオリン3本で、ラテンの人気曲「アマポーラ」と「ヴァイヤ・コン・ディオス」を演奏しました。ギターの平井勇一さん、ベースの小豆畑知加さんも大活躍でした! 
下記、お客様からいただいた感想を、少しご紹介させていただきます。
「懐かしい曲ばかりで楽しませて頂きました。Violin のデュエットがよくハモッテいましたね。」「弦の絡み合いは色っぽいですね。客席の雰囲気も良くて、私の隣の席の男性はよく口ずさんでました。」「会場が一体となって音楽を楽しむ雰囲気が素晴らしかった。」「心を和ませていただく素敵なコンサートありがとうございました。若かりし頃の思い出が蘇り、夢心地でした。私のリクエストから5曲、大当たりで嬉しかったです。演奏会をご一緒に作り上げているような楽しさがたくさんありました。」

2013-08-20

夏のコンサート その1 「音楽のおもちゃばこvol.2」

お盆休みの期間に2つコンサートを行いました! 1つめは、0歳から入場OKの親子コンサート「音楽のおもちゃばこ」vol.2。5月の親子コンサートに大変なご好評をいただき、早速第2回を行いました。
まず前半は、客席のみんなと一緒に歌い踊るコンサート。元気な歌声が会場いっぱいに響きました。赤ちゃんを抱っこしたお父様・お母様も声を合わせて歌ってくださいました。

後半は、オペラ「あまんじゃくとうりこひめ」の抜粋版を上演。途中で退屈してしまったらどうしよう・・という心配をよそに、子どもたちはとても真剣に見てくれました。妖怪・あまんじゃくが「どうせオラは悪者だと思われてるもんな~」と拗ねたように独唱するシーンでは、あまんじゃくに同情を寄せるような顔でじっと見つめるお子さんたちが大勢。「せっかくやってるのに、全然わかってもらえないんだよ・・」というつぶやきは、子どもたちの共感を呼ぶのかもしれません。
実はこのオペラ、大人はちょっとほろっとしてしまいます。私はピアノを弾きながら、いつもラストシーンでウルウルしてしまいます(練習を始めたときは、おいおい泣いてしまい、とても弾けませんでした)。今回と同じメンバーで、今年は北区立の小学校で6回公演をさせていただきます! 素晴らしい作品を堪能しながら、大事に演奏させていただきます。毎回泣いちゃうかも・・・ですが(笑)。

子どもたちの笑顔に、夏を乗り切るパワーをもらいました。そして、「歌っていいな」「音楽っていいな」と、心から思える素敵な時間でした。

2013-05-31

フランス歌曲っておもしろい。

5月19日、「フランス歌曲こんなにおもしろくていいかしら!?」と題したコンサートをカワイ表参道パウゼにて行いました。今回はソプラノ駒井ゆり子さんのCD「ポエジー」発売記念コンサート。一般の方にはちょっと馴染みの薄い「フランス歌曲」をぜひお楽しみいただきたいと思い、「ちょっとの解説でとっても楽しい」演奏会を目指しました。
詩の世界をお楽しみいただけるように、ほとんどの曲に駒井さん訳の字幕つき。(後ろの席で見えにくかった方、ごめんなさい!)詩人や作曲家の紹介、歌の内容の説明も、たっぷり。駒井さんの軽妙なおしゃべりで、みなさん大いに笑っていらっしゃいました。

前半は近現代の作曲家を時代順にご紹介。後半は今年没後50年のプーランク特集。色々な小道具も飛び出しました。プーランクのおしゃれさ、茶目っ気やウィットを、存分にお楽しみいただけたのではと思います。
 
八面六臂の大活躍だった駒井さん、難局揃いのプログラムにもかかわらず素晴らしいピアノを弾いてくださった岩撫さん、会場を沸かせてくださったゲストのTakashiさん、CDジャケットから今回のチラシ・プログラムまでデザインをしてくださった中川さん、演奏会を支えてくださったすべての方々に感謝を申し上げます。

終演後にお客様からいただきましたコメントを、一部ご紹介させていただきます。

「駒井さんの歌声にどんどん引きこまれました。美しいけれど、どこか危うげで、儚く繊細に絡まり合った感情の世界を十分に堪能させていただきました。」
「全然聞いたことのない曲ばかりだったのですが、やはり、知ると途端に面白くなりますね!」
「歌詞を見せたり、音楽の理論の説明があったり、作曲者のお顔がみえたり、なんてホスピタリティのある演出でしょう。岩撫さんが、関係する旋律をさらりと聞かせてくださったときには、いっぱい拍手してしまいました。」
「専門的でしたが、駒井さんの歌い方から、それぞれの詩の内容が、心に伝わりました。」
「 大変わかりやすく、ユーモアいっぱいで楽しく進行したのはとてもよかったです。」


2013-05-30

懐かしの映画&ダンス音楽コンサート大盛況!

5月11日、サントリーホールブルーローズが、満席のお客様の熱気に包まれました。コンサート「青春のダンス&スクリーンミュージック」、大好評をいただきました。

今回は7人の弦楽器+フルート+パーカッション+ピアノという豪華な編成で、1950-70代にヒットした映画音楽とダンス音楽をお届けしました。今回私はピアノを弾かせていただき、素晴らしいメンバーと一緒に最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。弾いている間、ちらっと客席を見ますと、大勢のお客様がこの上ない笑顔で聴いてくださっていて、なんだか胸がいっぱいになりました。


ゲストにはソプラノの駒井さんをお迎えし、「シェルブールの雨傘」や「慕情」などを歌っていただきました。クラシック歌手の歌うポピュラー曲。上質で豊かな声に、会場がわっと沸きました。


終演後にお客様からいただいた感想を、少しご紹介させていただきます。


「華やかなステージに、軽快なラテン音楽そして、若かりし日に聴いておりました曲に、胸はときめき、ノリノリになりました。」「本当に舞台上の皆さんが楽しそうで、客席も楽しくなりました。」「映画のシーンや当時の自分を思い出しながら聴きました!」「最近聴く事が殆どない名曲が聴けて、映画の場面が思い出され感激でした。」「弦楽器にピアノ、フルート、パーカッション、ソプラノの歌が入りとても綺麗に響きあっていました!!」「クラシックの曲ではないけれど、上質のメンバーが奏でると品の良い素晴らしい音色になるんですね。」

2013-05-15

こどもパワーばんざい!

5月3日、千代田区立内幸町ホールにて「音楽のおもちゃばこ」と題したコンサートを行いました。満席の会場は、元気な親子のお客様でいっぱい! 今回は0歳からOKの公演にしましたので、赤ちゃんを抱っこしたお父様・お母様方も大勢おいでくださいました。

ソプラノ・駒井さんは童謡の天才! お馴染みアンサンブル・アリオンと一緒に楽しい歌をたくさん歌ってくださいました。遊び心いっぱいの歌に、みんなニコニコ。(写真は「犬のおまわりさん」。こねこちゃんが泣いています)

さらにダンサーのAkiさんが加わってくださり、楽しいダンスで大いに盛り上がりました。最後は舞台にたくさんお子さんたちが上がってくださって、「おもちゃのチャチャチャ」。大騒ぎでした。

プログラムには、私の大好きな作曲家・大中恩さんのナンバーがずらり。(もちろん、自分の好みで選曲しています(笑)。) 客席には、お子さんたちだけでなく、親御さんたちの歌声が響いていて、うれしくなってしまいました。私も小さいころ、こんな素敵な歌を与えてもらったのだなあと、しみじみ感謝しながら、明るいこどもパワーにあふれた時間を過ごしました。

2013-03-15

0歳からOKのコンサート!

いよいよ春ですね。5月3日にファミリーコンサートを行うことが、急遽決まりました! 0歳から客席でOK! もしも泣いてしまったり、途中で飽きてしまったら、いつでも出入り自由です。どうぞご家族でおいでくださいませ。
内容は、童謡いっぱいと、ちょびっとクラシック、ちょびっとミュージカル曲、の予定です。情操教育に良いかは、まったくわかりません(笑)。とにかくわいわいやります。お申込みは、オフィスマキナのサイトからお願いできますと幸いです。

おやこ
であそぼう! みんなでうたおう!
「音楽のおもちゃばこ」

2013年5月3日(金・祝)14:00開演(13:30開場)
千代田区立内幸町ホール

【曲目】
犬のおまわりさん、
おもちゃのチャチャチャ、アイスクリームの歌 ほか
*第1部、第2部とも約30分です。

【出演】
うた:駒井ゆり子

アンサンブル・アリオン
 ヴァイオリン:池澤卓朗
 ヴィオラ:石垣澄礼
 チェロ:井上礼子
 コントラバス:小豆畑知加
 ギター:平井勇一
 ピアノ:加藤牧菜

ダンス:AKI

【チケット】
0歳から大人まで、みんな1人500円!(全席自由)

【主催】株式会社Leonessa
【共催】千代田区立内幸町ホール

*イラスト・チラシデザイン:青木祥子(日本大学芸術学部4年生)

2013-03-03

青春の1曲をさがしに!

お待たせいたしましたっ! 5月11日(土)、サントリーホール小ホールにて、懐かしのダンス音楽&映画音楽のコンサートを行います! 豪華な弦楽器メンバーに、フルート、パーカッション、そしてゲストにソプラノの駒井さん。これは、聴き逃せません!

今回は私もピアノを弾かせていただきます。もう、楽しみで楽しみで、毎日眠れません(実際はしっかり寝ています)。

チラシの裏面、詳細情報はこちらでもご覧いただけます。チケット、大好評発売中です。お申し込みはどうぞお早目に!

2013-02-26

音楽の架け橋

まだまだ寒いですね。1月2月は楽しい仲間との小さなコンサートが続きました。音楽をしていると、からだもあたたかくなります。
さて、来月2日に行われるチャリティ・ガラ・コンサートのお知らせです。今年で3回目。素晴らしい若手オペラ歌手のみなさんがずらり。今年は、なかなか聴けない歌曲や、本格的なオペラ・アリアが演奏されます。私は第1回、第2回に引き続き司会をさせていただきます。もしよろしければ、ぜひお出かけくださいませ! 

音楽の架け橋
~チャリティガラコンサートvol.3~
【日時】 2013年3月2日(土) 18時半開演(18時開場)
【場所】 五反田文化センター音楽ホール

 (五反田駅より徒歩15分、目黒不動前駅より7分)
【料金】 2,000円+募金

2013-01-11

未来を描くアニメ!

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

昨年みなさまにご協力をいただきました、日本大学芸術学部主催の「22世紀の予言」アイデア・コンクール(私はプロジェクト・マネージャーをつとめました)。受賞した小学生の作文を、日大芸術学部生がアニメーションにしました。アニメ制作はまったく初めてのメンバーでしたが、楽しい作品ができあがりました! 

日芸のyoutubeサイトで公開されましたので、お時間ありましたら、ちらっとご覧くださいませ。どれも2~3分程度です。下記サイトで、タイトルに「第2回 22世紀の予言」と書いてある、11作品です。ひとつの作文に、複数チームがアニメ作品をつくったものもあります。
動画の下に、小学生の作文も掲載してあります。
http://www.youtube.com/user/NuartEDU?feature=watch
 

今回の取り組みを、JSTのサイエンスチャンネルさんに取材していただきました。最終審査会の様子、審査員の先生のコメント、アニメ制作段階の学生たちの様子、アニメの上映会の様子など、ご覧いただけます! (6分57秒)
http://sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/6834

 明るい未来に向かって、今年もスタート!